<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 日銀金融政策決定会合前は、日経平均が3月権利落ち後に今回の上昇相場で初めて25日移動平均を割り込むなど、短期的な調整局面を示唆する動きであった。確かに、期待があった一方で、「織り込み済み」、「ハードルが高い」などの見方が大勢を占めていた。
 それだけに、金融政策発表と市場インパクトという観点では、歴史的な動きとなったと言えるであろう。政策の中身だけではなく、黒田新総裁が内外の投資家から説明のわかりやすさとともに「マーケットのわかる総裁」との信認を得たことは重要だ。

 従来、金融相場から業績相場への移行が上昇持続のカギとみる向きが多かったが、今回の金融政策によりむしろ壮大な金融相場が長期にわたって続くとみたほうがよさそうだ。もちろん、為替の円安トレンドも合わせ、輸出企業や景気敏感株を中心に業績への好影響も長期にわたって期待出来る。

 日経平均は向こう数カ月でさしあたり1万6000円程度までの上昇は見込めそうだ。その後は世界景気動向にもよるが、リーマン・ショック前の高値1万8261円も視野に入るのではとみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)