外為サマリー:午後に入り下げ幅は縮小、債券急落で円買い戻し強まる

 5日の東京外国為替市場の円相場は、日銀の量的金融緩和の決定を受け、午前中には一時、97円19銭への円安が進んだが、午後に債券市場が急落すると円への買い戻しが強まり96円台前半に下落幅は縮小した。午後3時時点で1ドル=96円31~32銭近辺と前日午後5時時点に比べ71銭の円安・ドル高。対ユーロでは1ユーロ=124円48~52銭と同2円12銭の円安・ユーロ高で推移している。
 午後に入ると、債券市場が急落。日銀による「量的・質的金融緩和」の実施に伴う金利低下を背景に円安を見込んでいた投資家からは、いったん円を買い戻す動きが強まった。午後1時33分には96円10銭をつけ、円の下落幅は縮小した。ただ、2時以降、債券市場が落ち着くと再度、円売りが優勢となり96円30銭台に値を戻した。日銀の量的緩和に対しては「予想を上回る内容」(市場関係者)と前向きに評価する声が多いが、債券市場が波乱展開となったことでやや先行き警戒感が台頭した格好だ。
 この日は、米国雇用統計の発表がある。非農業部門雇用者数は19万人前後の増加が予想されているが、その内容で円相場は上下しそうだ。
 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.2923~24ドルと同0.0124ドルのユーロ高・ドル安で推移している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)