セオリー無視の上昇相場!?

日本国債急落-円買い戻し
※ご注意:予想期間は4月9日と表示されていますが、本日(8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 先週末は円が買い戻される場面も見られましたが、引き続き“円全面安”の展開が目立ちました。

 まず東京タイムに発生した「サーキットブレーカー発動を伴う日本国債急落(利回りは急上昇)」は、97円ラインに到達していたドル円を95円後半へと押し下げました。前日に公表された日銀の“異次元の金融緩和”によって急上昇していた日本国債に、高値警戒感が生じたからです。これに週末のポジション調整も重なったことで、ストップロスを巻き込んだ急落をもたらしました。

米雇用統計もネガティブサプライズ-ドル売り・円買い戻し
 一方で注目の米雇用統計・非農業部門雇用者数も、事前予想を大きく下回る+8.8万人に留まりました。+10万人の大台を割り込んだのは昨年6月以来のことであり、期待された米景況感改善にも暗雲が立ち込めました。こうして96円前半へと値を戻していたドル円は、再び95円後半へと瞬間的に値を落としました。

それでも円売りは進行
 こうして行き過ぎた円売り圧力にダブルで立ちはだかりましたが、それでも日銀による“異次元の金融緩和”を期待した円先安観を止めることは出来ませんでした。次第に円売り圧力が盛り返し、対ユーロを除く主だった通貨で年初来高値を軒並み更新していきました。そして「日銀の金融緩和は“歓迎される行動”」とラガルドIMF(国際通貨基金)専務理事が語ったことから、週明けの本日はオープニングからさらに“窓を空けた”円売りが進行しています。

セオリー無視の上昇相場!?
 こうした状況下における本日の展開ですが、現在の“円売り圧力の継続性”に引き続き注目が集まるところです。先週末の当欄でも記したように、主だった抵抗ラインが97.759円(09/8/7高値)・98.880円(09/6/5高値)・99.764円(09/5/7高値)とほぼ1円刻みで切り上がる“テクニカル的な空白地帯”へと差し掛かってきています。しかしながらこちらも先週末の当欄で記したように“マーケットが壊れてしまった可能性”を考えると、「あまりにも速い上昇(円売り)スピードには、“いつ”利益確定やポジション調整が入ってもおかしくない」というセオリーを無視した上昇が続いてもおかしくありません。

 行き過ぎた円売りを牽制する要人発言や前記したスピード調整、景況感悪化を受けた欧利下げへの思惑に燻り続ける欧債務問題等、まだまだ急変動の要因は山積しています。上方向(円安)への継続性をメインシナリオとしつつも、上・下両方向を睨んだリスク管理が求められる局面といえそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.764(09/5/7高値)
上値4:99.156(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:98.880(09/6/5高値)
上値2:98.267(100月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:97.827(4/5高値、09/8/7高値)
前営業日終値:97.597
下値1:97.021(4/5の38.2%押し、大台)
下値2:96.709(3/12高値、4/5の50%押し)
下値3:96.268(ピボット1stサポート)
下値4:96.000 (大台)
下値5:95.718 (4/5終値)

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