未知の領域へ突き進む

北朝鮮リスクにも備えたい
 教えて達人の「円安はどこまで進む?」で、2月1日に「底を打った相場は、天井を打つまで高い」と題して寄稿したが、7日付の日経新聞が、日銀が今週から新しい国債買い取り手法を導入し、償還までの残存期間が5年超の国債を1兆2000億円購入する方針と伝えたことが材料視され、8日早朝には98円台まで続伸。足元では、2007年6月高値から2011年10月安値までの下げ幅に対する半値戻し(99.85円)を達成した。次のターゲットは、心理的節目の100円、61.8%戻しの105.58円水準。

 2月1日にも書いたように、その上のターゲットは、2002年2月高値からの下げトレンドに対しての半値戻しの105.29円、61.8%戻しの112.31円。さらに遡り、1998年8月高値からの下げ幅に対する38.2%戻しなら103.08円、半値戻しで111.59円、61.8%戻しで120.10円などがカウント可能だ。

 黒田体制になった日銀による異次元の金融緩和策により、単なる値頃での判断はリスクが高くなってきた。天井を打つまで、未知の領域を突き進むだろう。

 北朝鮮リスクも浮上しており、半島情勢の急変は、金融市場にも大きな影響を与えよう。2月から中国から北朝鮮への原油輸出が止まっており、北朝鮮の原油備蓄量が3ヶ月程度だと仮定すると、徐々にXデーは近づいていると分析する。