<私の相場観>=第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治氏

 全体株式市場は過熱感は意識されるものの、日銀の「量的・質的緩和」導入による政策効果から当面は上値指向の強い展開が継続しそうだ。

 今回の追加緩和はサプライズに該当する要素が多々あった。ETFの買い入れ額の大幅上乗せに加え、国債の買い入れ額および対象の拡大で長期金利は当面低く抑えられることになり、債券高・株高の構図が描かれている。さらに、金融調節の操作目標を「無担保コールレート翌日物」から、「マネタリーベース」に変更し、量的緩和へと明確に舵を切った。

 日銀は資産価格上昇というルートを通じて実体経済への効果を見込んだが、今の展開は日銀の思惑通りに進んでいるといってもよいだろう。株式市場はその資産効果を創出する重要な役割を担う。不動産関連株が改めて買われてたのも市場がこの「国策」の意図する流れを汲み取ったものと捉えることができる。

 日経平均株価は4月月内に1万4000円台に乗せる可能性もありそうだ。GW明けにいったん調整する場面は想定されるが、下値は浅く、その後も大勢トレンドに変化はないだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)