<株式トピックス>=円相場にらみで売るに売れない

 9日の東京株式市場は、朝方日銀の「量的・質的緩和」導入を背景とした円安・ドル高の進行を追い風に高く始まったものの、その後は伸び悩み、後場は前日終値を挟んでの小幅な値動きに終始した。大引けの日経平均株価は、前日比24銭安の1万3192円とわずかながら5日ぶりに反落した。
 外国為替市場で、一時1ドル=100円寸前まで進行した円安・ドル高を手掛かりに自動車、電機、精密機器など輸出関連の主力銘柄を中心に買い進まれた。ところが、いったん円安に歯止めが掛かると、たちまち高値警戒感が頭をもたげて売りが優勢になり、利益確定売りが先行することになる。
 当然のことながら、上値の重さは誰しも意識しているものの、円が急速に円安・ドル高方向に進行する可能性を常に考慮しなければならないため、思い切った売りの行動は取れない投資家が多いようだ。
 市場関係者は「今回の上昇相場で本当に儲かっているのは、資産株といわれる王道銘柄を、頻繁に売買せずに保有し続けている投資家。ただし、ここから先はそろそろ売りのタイミングも意識しはじめたほうが良さそうだ」と指摘している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)