<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 4日の日銀による「量的・質的金融緩和」の決定を経て、円の見方は大きく変わった。同会合以降、米国や欧州のファンダメンタルズの変動を吸収し、円はほぼ全ての通貨に対し売られる状態にある。5日の米雇用統計が市場予想を大きく下回ったにも関わらず、円が下落したことは象徴的な出来事だった。

 一部海外メディアは今回の日銀の大胆な緩和を〝金融革命〟と評していたが、歴史的な決定だったと言えるだろう。

 ドル円相場は日銀の決定を受け、5月から6月にかけ1ドル=105円に向けた円安を予想している。大台乗せに向け多少の抵抗はあり得るが、近く100円を突破することは予想される。100円20~30銭前後のフシを抜ければ、その後は一気に円安が加速する可能性はある。

 ユーロ円は、5月から6月にかけ132~133円、あるいは135円前後へ円安が進む可能性がある。また、豪ドル・円のレンジは100~107円前後が予想される。豪ドルは、リーマン・ショック前の水準を回復してきたが、今後、100円台が定着することは考えられる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)