黒田日銀総裁の発言を受け一時円買戻し強まる

「一般的に緩和策を取れば通貨が下落するが、いつまでも続くわけではない」
欧州時間序盤、欧州株やNYダウ先物が上昇したことからリスク選好の動きでドルと円が売られ、ドル円は99.50円台まで、ユーロドルは1.3120台まで、ユーロ円は130.50円付近まで上昇しました。
その後はレンジ内でのもみ合いになりましたが、午後9時ごろ黒田日銀総裁の発言として「一般的に緩和策を取れば通貨が下落するが、いつまでも続くわけではない」「日銀の金融政策手段は現時点において、十分に行なった」「追加緩和について、毎月調整があるということにはならない」「為替レートを見ながら、金融政策を変えることはない」などと報じられたことから円買いが瞬間的に強まって、ドル円は98.90円台まで、ユーロ円は129.50円付近まで急落し、ユーロドルも1.3100付近まで下落しました。

しかし円買戻しが一巡すると、ロックハート米アトランタ連銀総裁が「2013年終盤から2014年初めにかけて段階的にQEを縮小することはありえる」「3月の雇用統計の数値は失望したが、過剰反応すべきではない」などと述べて米長期金利が上昇したことから全般的にドル買いが強まったこともあって、円売りが再び強まって、ドル円は99.40円台まで、ユーロ円は130.10円付近まで上昇し、ユーロドルは1.3060台まで下落しました。

NY時間にはいってFRBがFOMC議事録の公表を5時間前倒して東京時間22時に行うと発表しました。発表された議事録では「(数人のメンバー)労働市場の見通しが予想通りに改善した場合は年内に(資産)購入を減速し、年末までに停止することが適切」「(2名のメンバー)少なくとも年末までは今のペースで資産購入を継続するのが望ましい。見通しが悪化した場合には資産購入の拡大もあり得る」とされていたことから米長期金利が一段高となってドル円は99.70円台まで上げ幅を拡大し、株価が上昇したことからユーロドルは1.3090台まで、ユーロ円は130.50円台まで上昇しました。しかしアスムッセンECB理事が「金融政策で全てを解決することは出来ない」などと述べたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3000台まで、ユーロ円は130.00円付近まで反落しました。

NY時間午後にはいって、米長期金利が一段高となったことから円が一段安となって、ドル円は99.80円台まで、ユーロ円は130.50円台まで再び上昇しました。

今日の海外時間には独・3月消費者物価指数、米・3月輸入物価指数、米・新規失業保険申請件数、加・2月新築住宅価格指数の発表がある他、ブラード・米セントルイス連銀総裁の講演が予定されています。