<私の相場観>=国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

 2010年7月に米国で金融規制改革法が成立して以降、ワールドマーケットに流れる資金量および、投資家の投資態度に大きな変化をもたらした。当然のごとく投資資金量は制限され、投資態度は慎重になることによって、選択と集中がより顕著に表れる。その傾向は日本の株式市場に大きく影響している。

 単純計算ながら、2010年5月以前は、日経平均は、恒常的にNYダウを上回っていた。それ以降、日米の指数差は大きくカイ離し、昨年10月には4850まで開いた。外国人投資家が相当量の日本株を売り越したわけだ。

 しかし安倍政権誕生以降、株価は急上昇し、日米の指数差は1500程度まで縮小している。現在、日本の株式市場は上昇過程にあるが、あくまで株価の水準訂正の相場であって、出遅れていると判断している外国人投資家からの買い越しが続き、当面、日米の指数差が解消するまで、株価上昇が期待できる。

 NYダウは史上最高値を更新中で、長期上昇相場の第2ラウンドを継続している。日経平均は、遅まきながら今年2月6日にリーマンショック以降の高値を抜き、長期上昇相場の第2ラウンド入りを確認した状況にある。

 当面は、アベノミクスの進展と7月予定されている参議院選挙まで、好材料の出尽くしにはならないと判断する。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)