100円の厚い壁

100円の厚い壁
1ドル=100円の壁は思いのほか厚いようで、昨日は99.94円まで上昇したにもかかわらず大台乗せの実現はならなかった。

「バズーカ砲」と称される日銀の「量的・質的緩和」によって円安基調が継続するという市場の大勢の見方に変化はないが、為替市場全体を見回すと円以外の通貨に対してドルの下落が進んでおり、これがドル/円の大台突破を阻んでいるようだ。

一時は、米FRBの量的緩和が早期に縮小に向かうとの見方からドル高に振れたものの、足元では増税と歳出削減の影響から米景気が弱含むとの見方が優勢となっておりドル高修正が進んでいるようだ。

FOMC議事録から年内の量的緩和縮小が議論されていたことが明らかとなったが、所詮は過去の議論であり、3月雇用統計の弱さを目の当たりにした以上、FOMCは緩和縮小に慎重にならざるを得ない、とのムードが広がっている。

こうした中、本日は「雇用」と並び米景気を大きく左右する「個人消費」の動向を示す米3月小売売上高の結果が注目されよう。

事前予想では前月比増減なし(±0.0%)が見込まれており、消費の停滞が示されると見られている。

3月に米国を襲った寒波の影響もあって量的緩和縮小の思惑が復活するほどの強さは期待できそうにない。

さらに、本日は金曜日であり、北朝鮮のミサイル発射の可能性が捨てきれない中ではポジションを抱えたままの越週は避けたいとの思惑が働きやすい。

このため、積極的な売買は手控えられる公算が大きく、ドル/円の100円台示現は来週以降に持ち越される可能性が高そうだ。