上値重いが下値も堅い・・ただし乱高下に注意

米国が円売りに“初めて”言及-円買い戻し
※ご注意:予想期間は4月16日と表示されていますが、本日(12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 先週末は、久しぶりに円が大きく買い戻される展開でした。

 日銀追加緩和を背景にした円先安感は相変わらずであったものの、発表された米経済指標は事前予想を下回るものが相次ぎました。さらに米半期為替政策報告の中で「日本は通貨安競争を避けるべき」「G7/G20での確約を守るよう日本に主張する」「日本の通貨政策を注意深く“監視”する」と、進行する円売りに対して米国が“初めて”言及する格好となりました。

 このため円売り圧力には急ブレーキがかかり、これに週末のポジション調整/利益確定売りも重なったことで、前日(11日)に100円の大台ラインへあとわずか(99.947円・Bid)というところまで上昇していたドル円は98円ライン割れを窺うところまで急反落しました。

キプロス懸念再び-ユーロ円下落
 またこうした動きは、その他クロス円にも波及しました。特に欧州(ユーロ)に関しては、「合意されている100億ユーロ超を上回る支援がキプロスには必要」との思惑が台頭したこともあり、同じく前日に131円ラインに到達していたユーロ円は128円半ばへと一時反落しています。

上値重いが下値も堅い…しかし乱高下には注意
 こうした中で週明けを迎える本日の展開ですが、調整を入れた格好となっているドル円が“再び100円ラインを目指すのか?”に注目が集まりそうです。

 直接的な影響を受ける訳ではありませんが、本日は中国でGDPなどの主だった経済指標が予定されています。このため発表次第では資源国通貨に連れる形で、傾斜している円売りにさらなるポジション調整が入ってもおかしくありません。再び暗雲が垂れ込めた欧州情勢(キプロス問題)や、依然として警戒が続いている北朝鮮ミサイル問題(発射するなら故金日成主席の誕生日である本日との噂も…?)等のリスク回避の火種も、円売りへの回帰を阻害する可能性が否定できないところです。

 一方で下落したとはいっても、先週末は「米国が“初めて”言及した」割りにはパニック的なドル売り/円買いは見られなかったというのが実状です。そしてNYタイムにはNAHB住宅市場指数といったそこそこの米経済指標発表も予定されている中で、日米の金融政策を比較した円先安観が劇的に後退するとも想定しづらいところです。

 ドル買いオーダーと円買い戻しオーダーが交錯している98円ラインがテクニカル的に注目されるところですが、「上値は重いが下値も堅い」「しかし突発的な要因による乱高下には注意」というのが本日のメインシナリオといえるかもしれません。

ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.947(4/11高値、大台)
上値4:99.800(4/12高値)
上値3:99.397(ピボット1stレジスタンス)
上値2:98.946(4/12の50%戻し、大台)
上値1:98.744(4/12の38.2%戻し)
前営業日終値:98.341
下値1:98.000(4/8安値、大台)
下値2:97.597(4/5終値・窓埋め、ピボット1stサポート)
下値3:97.176(4/2~4/11の38.2%押し)
下値4:97.035(ピボット2ndサポート)
下値5:96.329(日足・一目均衡表転換線、4/2~4/11の50%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
16:34 ドル円 抵抗・支持ライン追加