円安基調に変化なしでもドル高基調に異変?

円安基調に変化なしでもドル高基調に異変?
米財務省は前週末に発表した半期に一度の為替報告で「我々は日本に対し、G7・G20の一員としてのコミットメントを順守し、競争的な通貨引き下げ、競争上の目的に基づく為替相場の目標設定を控えるよう促す」とした。

トーンこそやや強いものの日本の政策そのものに批判的な見解を示した訳ではないというのが一般的な見方であり、一時的にドル/円の上値を抑える事にはなっても市場の消化が進めば(今週末のG20財務相会議を無難に通過すれば)それほどの重石にはならないだろう。

したがって、円安基調自体に大きな変化はないと考えられるが、それよりも気になるのは米国景気の先行きに不透明感が漂い始めた点であろう。

今月5日の3月雇用統計に続き12日の3月小売売上高も予想を大幅に下回っており、米経済の回復が想定ペースから遅れ始めた可能性を否定できない状況だ。

年始以降のドル/円の上昇には、米国景気の回復期待に伴うドル高が一定程度寄与していたため、こうした期待の剥落はドル/円の反落につながりやすい。

本日の米4月ニューヨーク連銀製造業景況指数(21:30)や、明日の住宅着工件数、鉱工業生産などの重要経済指標のほか、史上最高値圏でもみ合いとなっているNYダウ平均の動きに注目しておきたい。