<株式トピックス>=注視したい金価格の急落

 16日の東京株式市場は、前日15日の今年最大となるNYダウの急落や、外国為替市場での円高進行などを背景に、大幅安のスタート。その後、押し目買いに下げ渋る場面があったものの戻し切れず、3日続落となった。日経平均株価終値は、前日比54円安の1万3221円。ただ、後場寄り付き直後には、日経平均株価は一時、前日比プラスに転じるなど「根強い底堅さ」(市場関係者)を発揮するとの見方も出ていた。しかし、日経平均株価の下落率は0.41%に止まったにも関わらず、TOPIX(東証株価指数)は1.30%と3倍以上の下落率となっており、全体相場の下げは日経平均株価で見るよりもやや深刻といえそうだ。
 現地15日午後の米ボストンマラソンでの爆発事件は、テロの可能性が濃厚で、01年の9・11同時多発テロを連想させることから、NYダウ平均株価は前週末比265ドルと今年最大の下落幅となった。さらに、15日のNY金先物相場は、中国の経済成長率低下や、キプロス中央銀行による金売却の可能性を嫌気して急落。NY商品取引所の4月渡しは、前週末比140ドル(9.35%安)の1オンス1360ドルで取引を終了した。下げ幅は、1980年1月22日(143.50ドル)以来となる史上2番目の急落となった。
 金価格や原油価格など国際商品市況の変調が際立っている。2008年7月に原油先物のWTIが1バレル=147ドルで大天井を打って急落し、2カ月後の9月にリーマン・ショックに到ったことは記憶に新しい。ただ、金市場から債券や株式市場に資金が流入するケースも多い。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)