<私の相場観>=SMBC日興証券・株式調査部部長 西 廣市氏

 東京株式市場は足もと過熱感が出ており、当面はもみ合い展開が予想される。日経平均株価は4月2日~4月11日までに1540円強、率にして13%程度の上昇を示しているだけに、目先は利益確定の売り圧力をこなす必要がある。中国の景気鈍化懸念が根強い一方、ボストンマラソンでの爆弾テロや朝鮮半島の緊張など地政学リスクも売りの口実となる。

 ただし、売買代金は連日3兆円を超えるなど、市場エネルギーは高水準で、下値に対しても底堅さを発揮しそうだ。

 外部環境としては、為替市場の動向を横にらみの神経質な展開だが、今週末のG20を前にECBのドラギ総裁が「日本は通貨安戦争を起こしてはいない」との見解を示したことから、円安に対するプレッシャーはやや緩和されている。

 中期的な円安トレンドの継続が見込まれる中、企業の決算発表が本格化してくる4月下旬以降、業績の上振れ期待が相場の下値を支える要因となろう。

 5月中旬辺りまでの日経平均の動きは下値1万2800円、上値1万4000円程度のレンジを想定している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)