<話題の焦点>=タイヤ大手3社、海外販売好調と円安追い風

 国内タイヤ大手3社に追い風が加速している。国内自動車メーカーの販売が米国中心に回復基調にあるうえ、急速な円安進行で好調な業績推移が予想される。各社の13年12月期の主な想定為替レートは、1ドル=89~90円、1ユーロ=119~120円となっており、既に想定に比べ円安が進行しているため、上方修正が濃厚となっている。

 一方、13年の中国タイヤ市場は、市販用で前期比10%増程度の増加が想定される。市販用タイヤは販売価格自体がグローバルでも高水準を維持している上、原材料価格が軟調な局面でも単価下落は小幅にとどまる見通しだ。新車用も原材料価格スライド制の浸透が一部にとどまるもよう。原材料価格とタイヤ価格のスプレッドは拡大傾向とみられ、製品ミックスも急速に向上する見通しだ。

 ブリヂストン<5108.T>は、円安や海外販売拡大などにより、13年12月期に力強い増益が見込まれる。戦略商品の拡販(大型・超大型、パンクしてもその後の走行が可能なランフラットタイヤなど)や、アジアなど新興国事業の成長により、中期的にも業績拡大が続く可能性が高い。横浜ゴム<5101.T>の13年12月期は、営業利益590億円(前期比18.7%増)と2ケタ増益を見込む。

 国内新車用タイヤは、エコカーやSUV向けの販売が好調で市販用も「ブルーアース」ブランドが寄与する。住友ゴム工業<5110.T>の国内新車用タイヤは、自動車生産台数が拡大するなかで、低燃費タイヤをはじめとする高付加価値商品の拡販を推進、海外での新車用タイヤも、新興諸国を中心とした海外での自動車生産の拡大に歩調を合わせる形で販売が拡大している。

◆タイヤ3社の13年12月期業績予想

銘柄(コード)   予想営業利益  増益率  PER  株価

ブリヂス<5108.T> 382000 33.6 12.2 3675
住友ゴム<5110.T>  73000  4.7 11.2 1765
浜ゴム<5101.T>   59000 18.7 11   1229

単位:100万円、%、倍、円。株価は17日終値

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)