<話題の焦点>=石炭火力発電、原発の代替需要で脚光

 石炭火力発電が市場の関心を集めている。

 石炭火力発電が脚光を浴びたのは、福島第一原発の事故により、原発の再稼働のメドが立たなくなったため。原発停止で天然ガス(LNG)発電への需要が高まりLNG輸入拡大が貿易赤字の大きな要因となったほか、電気料金値上げは国民負担増へつながった。

 このなか、政府は石炭火力発電の推進方針を打ち出し、6月にまとめる成長戦略にも同発電の活用を盛り込む方針だ。

 石炭火力発電で注目されるのは、まず発電機メーカー。日立製作所と三菱重工業は石炭火力発電で実績を持ち、火力発電事業を14年1月に統合する予定。また、IHIは石炭火力用ボイラーに強みを持つほか、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)でも実績を持つ。日揮もCCS装置を手掛けている。

 また、石炭鉱山の権益を保有する伊藤忠など商社が注目されるほか、J-POWERは石炭火力発電で高い実績を持っている。

 また、石炭需要の高まりに絡んで三井松島産業や住石ホールディングスなどといった、石炭関連銘柄が注目を集めている。

◆主な石炭火力発電関連株

銘柄(コード)     事業内容
住石HD<1514.T>    石炭事業
三井松島<1518.T>    石炭事業
日揮<1963.T>      CO2分離・回収装置
住友重機<6302.T>    発電機メーカー
日立製作所<6501.T>   発電機メーカー
東芝<6502.T>      発電機メーカー
三菱重工<7011.T>    発電機メーカー
IHI<7013.T>     発電機メーカー
伊藤忠<8001.T>     石炭鉱山権益
丸紅<8002.T>      石炭鉱山権益
三井物産<8031.T>    石炭鉱山権益
J-POWER<9513.T> 発電事業

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)