<私の相場観>=ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕 治好氏

 ここまで株式市場は想定以上に強い展開を続けているが、これは〝黒田効果〟による部分が大きい。日銀の「量的・質的金融緩和」期待が為替円安を生じ、不動産や株式といったリスク資産への資金誘導思惑を生じている。金融政策については実体経済の浮揚効果というよりは、「カネ余り」による資産デフレ脱却へのシナリオが意識されているようだ。

 ただ、全体株価はゴールデンウイークにかけて一休みを入れる可能性もありそうだ。ここから国内企業の決算発表が本格化していく中で、個別株の選別が進んでいく流れとなり、それに伴い全体底上げの動きは鈍化しそうだ。逆に決算発表を通過した5月中旬以降は、不安定要因が払拭されるため再び上値指向に戻ることが予想される。

 米国では直近、経済指標にチラホラと弱いものが出ている点が少し気がかり。また、米国企業の決算はアナリスト平均を上回っているものが多いが、好業績銘柄への反応は鈍く、一方で業績の悪いものに反応しやすくなっている。外国人が買い主体の東京市場でも、この地合いの微妙な変化が波及するケースを念頭に置いておく必要はあろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)