100円に向けた神経戦

ここまでの相場展開:100円突破の機運は盛り上がらずも明日に期待

ドル/円は、引き続き99円台後半から100円にかけて並ぶ売りの厚さに上昇を阻まれており、15時過ぎには一時99円台を割り込んだ。月末スポット応答日に絡む輸出企業のドル売りも観測された模様だ。もっとも、売り一巡後は99.30円前後まで値を戻すなど、依然として下値も堅い。明日の日銀金融政策決定会合と米第1四半期GDPを100円台到達の突破口にしたいとの思惑が下値をサポートしていると考えられる。
これからの展開:さまざまな思惑から下値は堅そう

特に日銀金融政策決定会合については、海外勢の中には「黒田(総裁)マジック」を期待する向きもあるようで、海外市場でもドル/円の下値はある程度堅そうだ。また、本日のニューヨーク・カット(10:00、日本時間23:00)に行使期限(満期)を迎える100円絡みのオプションがかなりの金額に上るとの観測もある。あくまでも市場の噂ベースであり、全幅の信頼をおく訳にはいかないが、もし事実であれば今月11日や22日の上値トライの際よりも100円付近の防戦売り圧力は弱まる事になる。こうした「マーケット・トーク」を手掛かりとする取引は為替市場が最も得意とするところであり、ドル/円の下値を支える材料となる可能性はある。
注目ポイント:米新規失業保険申請件数、ニューヨーク・カット以降の値動き

ドル/円は100円の攻略に手間取っており、事態は神経戦の様相を呈している。本日は米新規失業保険申請件数(21:30)の結果もさる事ながら、それ以上にニューヨーク・カット以降に上値試しの動きが見られるか注目しておきたい。