<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 円相場が1ドル=100円を目前にして膠着しているが、まずは月末の四半期GDP速報やFOMC、そして月初の雇用統計など米国側の指標やイベントに対する関心が徐々に高まっていきそうだ。

 基本的に日経平均の動きは円相場の動きを眺めながらということになろうが、金融緩和や成長戦略といった政策期待によって醸成された強い地合いを保ちつつも、企業業績というミクロ面での現実を重視した個別選別の流れが出てくるだろう。

 月末にかけて最初のピークを迎える決算発表では、円安効果が大きい自動車や電機など輸出型の企業が示す今期の業績見通しや円相場の前提などが特に注目される。決算発表シーズンの滑り出しは好調な内容を示す企業が目立っており、今後の期待が高まるところだ。

 足もとでは円安効果に対する注目が大きいが、2月決算の小売業で好決算を発表したものが多かっただけに個人消費関連など内需型企業の決算に「政策効果」がどの程度発現するのかも注目される。業種を問わず、業績を手掛かりにした個別物色が活発化しそうな局面だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)