<クローズアップ> SNSゲーム業界、ゲームエンジン「Unity」に脚光(1)

 ゲームエンジン「Unity」を活用するゲーム開発者のための大規模イベント「Unite Japan」が先週の15日と16日に東京・ベルサール汐留にて日本で初めて開催された。「Unity」は、モバイルやソーシャルゲームの開発者から広く支持を集めている高性能なゲームエンジンで、今回のイベントに任天堂<7974.OS>が協賛企業として参加したことで様々思惑を呼んでいる。

 「Unite Japan」は「Unity」を開発・販売するUnity Technologies社が主催する開発者向けのカンファレンス。これまでは、北米や欧州を中心に開催されてきたが、今年は初めての日本開催となった。

 「Unity」の詳細なシステムついては割愛するが、扱いやすい開発環境を実現しつつ、幅広いマルチプラットフォームへ対応。数々の先進的なミドルウェアとの連携も可能にしていることから、誕生後の10年間で爆発的に普及、スマートフォン向けのソーシャルゲームなどが拡大するうえで「Unity」は標準的な開発環境として定着している。

 ソーシャルゲーム人気の影の立役者的な存在となっている「Unity」が今年3月に入って急遽、任天堂の新型据え置型ゲーム機「Wii U」をフルサポートすることをUnity Technologies社が発表した。「Wii U」の登録デベロッパーに完全無料で提供されることが表明されたが、これを受けて今回、「Unite Japan」の開催となった。

 「Wii U」は昨年末に欧米や国内で発売されたが、ソフト不足からハード面で苦戦しており、今回、開発環境で「Unity」と連携することで、ソーシャルゲームメーカーの「Wii U」参入を促す狙いがあるようだ。

 ゲーム専用機へのソフト供給は、ゲーム機メーカーへのライセンス料や開発コストの高さから、この数年、中小ソフトメーカーでは敬遠されてきたが、ソーシャルゲームと同じ環境で開発が可能となれば、ビジネスチャンスを拡大するうえで好機となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)