ゴールデン・ウィークは円安になりにくい?

輸出のオーダー
今日行われた日銀金融政策決定会合では、これまで黒田総裁が「現時点で必要な措置は全てとった」「戦力の逐次投入は行わない」と述べていたように、追加の措置は取られず「2年程度で2%の物価上昇率目標を達成するため、マネタリーベースが年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との政策の維持が決定されました。

会合後の黒田総裁の会見では「15年度前半には物価上昇率が2%に達すると考えている委員が多い」「為替は目標・目的にはいっていない」などと述べましたが、影響は限定的でした。

来週はゴールデン・ウィークの週です。ゴールデン・ウィーク中は、あまり円安になるというイメージがないのですが、それには理由があります。

通常、長期の休み前には休み中(たとえば来週一週間通し)のオーダーとして、実需筋=輸出企業がドル売りのオーダーを銀行などに預けます。そういったオーダーは、ニュースなどでなくなったりするものではありませんし、銀行のディーラーにはずっと見えているものなので、心理的に上がるイメージを持ちにくくなります。

もちろん何か大きな材料が出れば話は変わりますが、短期の投機筋などは、上下どちらでも動きやすいほうを攻めますので、売りオーダーが見えているのであれば、わざわざそこを買い進むよりも、売ることを選ぶのです。

ただ、このところの貿易赤字定着を見ればわかるように、もともとそれほど輸出企業の売りが多いわけではありません。また、残念なことですが、このところの円安でもそれほど輸出の金額も増えていないので、それほど売りオーダーがない、とも言われています。

来週は、FOMCとECB理事会、そして金曜日には米雇用統計の発表があります。FOMCは現状維持と見られていますが、ECBは利下げとの見方に傾いてきています。ECBの利下げでユーロ売りが強まれば、円高要因になりますが、材料出尽くしでユーロが買い戻されるのであれば円安進行となる可能性もあります。