<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 日経平均株価は引き続き上値指向を持続しているが、ここ足取りが重くなってきている。過去3年間をみてもGW明け後は軟調展開を強いられており、今回もそのアノマリーが合致するタイミングとみている。

 米国では「セル・イン・メイ」という相場格言があるように5月は売りの季節。最高値近辺にある米国では今年は特に警戒が必要だ。米国株安が引き金となって日本株も外国人のポジション整理による売り圧力がかかる可能性がある。

 もっとも、ここで調整が入っても、それは屈伸運動の原理にも似た「上げるための下げ」であって、押し目買いのチャンスということも付け加えておく。14年3月期の企業業績は3~5割の増益が見込まれ、一方で日銀の徹底的な金融緩和姿勢は当面続きそうで、業績相場と金融相場が混在するような好環境が引き続き市場にもたらされるだろう。

 7月に参院選もあり、5月に小波乱を形成すれば、そこは逆に強気になる場面といってよい。日経平均はいったん下値を試してから秋口から年末にかけ1万5000円台をうかがうイメージを描いている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)