<話題の焦点>=株高で事業機会拡大、ベンチャーキャピタルに業績期待高まる

 株価の上昇を受けて、ベンチャー投資が活発化してきた。リーマン・ショック後の株価の低迷で株式を公開する企業が減り、ベンチャーへの投資も低調だったが、ここにきて新生銀行<8303.T>がインターネット関連企業に最大3億円を投じるファンドを創設したほか、NTTドコモ<9437.T>も新たなファンド立ち上げるなど動きが活発化している。

 一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンターによると、ベンチャーキャピタル(VC)による投融資額は2006年度には2790億円に達したが、11年度は1240億円にまで減少した。1社あたりの投資金額も数百~3000万円程度の小規模な出資が中心となっていたという。

 しかし、昨秋からの株式市場の活況で、変化が起きつつある。それを如実に示したのが、ジャフコ<8595.T>が19日に発表した13年3月期の決算だ。IPO数の増加で投資先の売却益が大幅に増えたことで営業利益が前の期比3.8倍の80億700万円に増加した。安倍政権がベンチャー育成を経済政策の一つに掲げていることもあり、今後、同業他社についても業績拡大基調が期待できる。

◆主なベンチャーキャピタル関連銘柄

ドリームI<4310.T>   ベンチャー投資・育成、企業コンサルティングを展開
Dガレージ<4819.OS>  米ツイッターと資本提携、持分法適用会社にカカクコム
ゲートウェイ<7708.OS> 投資収益を追求する事業モデル
FVC<8462.OS>    独立系のVC、投資後の育成コンサルなどにも注力
SBI<8473.T>     金融、アセットマネジメント、バイオ関連が柱。VC事業の実績も豊富
アジア投資<8518.T>   独立系VC大手、事業再生投資やバイアウトなども拡充へ
オリックス<8591.T>   総合リース国内首位。ベンチャー投資展開しIPO実績も豊富
ジャフコ<8595.T>    野村グループのVC最大手、アジア新興国への投資も積極的

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)