“米景気動向”から“欧金融政策”へ

流動性がさらに低下-ドル乱高下
※ご注意:予想期間は5月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 「連休の谷間(日本)」と「レーバーデー(労働者の日・主に欧州)」が重なった昨日は、予想通り流動性がさらに低下しました。このため東京タイム・欧州タイムはポジション調整を中心とした動意の乏しい値動きでしたが、ビッグイベントが目白押しだったNYタイムにやはり動き出しました。

 まず米雇用統計の前哨戦とされるADP雇用統計(民間)は、事前予想(+15.0万人)を大きく下回る+11.9万人に留まりました。このため本番の下振れリスクを意識したドル売りが優勢となり、東京タイムに97円後半へと持ち直していたドル円は再び97円ライン付近へと下押ししました。その後に発表されたISM製造業景況指数も4ヶ月来の低水準(50.7)へと落ち込みましたが、すぐ後にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えたスケジュール感を背景に大きな動意にはつながりませんでした。

 そして迎えた注目のFOMCは、米景気に対する判断を「穏やかなペースで拡大」と、前回(3月19-20日)内容がほぼ踏襲されました。しかしながら米景気の先行きに不透明感が増幅しているにもかかわらず、声明では「(経済状況に応じて)資産買い入れペースを“加速”もしくは“減速”させる」と、QE(米量的緩和)の早期縮小に対する可能性は残されました。このため瞬間的に下方向へと値を跳ばしたものの、すぐさま上方向へと値を跳ばし返す“乱高下”を演じました。

欧州市場休場-ユーロは動意なし
 一方で、主だった欧州市場がレーバーデーで休場であったこともあり、ユーロに大きな動意は見られませんでした。NYタイムにおけるドルの変動で揺れ動く場面も見られましたが、ECB(欧州中央銀行)理事会を翌日に控えていることもあり、ややポジション調整の売りが入りやすかったのが目立ったくらいでした。

そのユーロが本日のテーマ
 こうした中で本日の展開ですが、“米景気動向”から“欧金融政策”へと、マーケットテーマが移行すると見られるところです。「25bp利下げ」が有力視されているものの「据え置き」「50bp利下げ」と思惑は依然として割れています。また担保基準を緩和する等の「景気支援策」が盛り込まれるとの思惑や、日米金融政策との比較から「結果がどれになっても結局ユーロは買われる」との思惑まで様々となっており、方向感が見出しづらくなっています。“思惑
によって上へ下へと揺れ動く”神経質な展開を、想定しておかなければならないところです。

積極的なポジション形成は敬遠される…!?
 欧州(ユーロ)以外に関しては、一旦は感応度が低下する可能性が指摘されています。これはドルにとっても例外ではなく、本日は97円前半~半ばで次なる方向性を探って膠着する可能性が囁かれています。もちろん目先の下値目標と見られる“ダブル・ノータッチ・オプション”絡みの97円ラインを死守したことから“応分の戻り(円売り・ドル買い)”は想定しておかなければなりませんが、米雇用統計というビッグイベントをまた明日に控える中で“積極的なポジション形成は敬遠される”と考える方が自然となるからです。

 「QE早期縮小の可能性」は残されましたが、直近の米経済指標(景況感)は芳しいものではありません。日銀バズーカ砲の影響から考えると依然として“円先安感”は根強いものの“プラスαの要因”が見られない現況では“上値追い再開にはまだ時間がかかる”と見るのが自然といえそうです。

ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.445(4/22~4/30の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線)
上値4:98.339(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:98.119(4/30高値)
上値2:98.007(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:97.685(ピボット1stレジスタンス、5/1高値)
前営業日終値:97.363
下値1:97.007(4/30-5/1安値、ピボット1stサポート、大台)
下値2:96.699(ピボット1stサポート)
下値3:96.377(ピボット2ndサポート)
下値4:96.255(日足・一目均衡表基準線)
下値5:95.983(50日移動平均線、大台)
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16:30 ドル円 抵抗・支持ライン追加