<検証話題株・新日本科学> iPS細胞テーマに株価大変貌(2)

 新日本科学の株価は山中氏のノーベル賞受賞を号砲に、昨年10月中旬以降、鮮烈な人気化の経緯をたどった。10月16日時点では187円の安値圏にあったが、そこから一気に噴き上げ、10日後の10月26日には482円の高値をつけている。

 しかし、今からみれば、それは大変貌相場の序章に過ぎなかった。真骨頂を発揮したのは、京都大学iPS細胞研究所と共同研究を進めることを発表した2月14日以降の相場だ。2月13日に316円だった株価は、ストップ高に次ぐストップ高で、3月7日には何と2508円の高みに登り詰めることになる。その後一カ月にわたり、調整局面に移行したが、4月後半から騰勢加速、25日には2540円まで買われ、再び新高値圏に足を踏み込んでいる。

 直近は胸突き八丁の場面だがここでの売りをこなし切る可能性も十分にある。同社が3億円の第三者割当増資を引き受けた日本網膜研究所がIPOを検討しているとの観測が、新たな思惑。再生医療の国内市場は2030年には1兆6000億円規模に達するとの試算があり、その巨大市場を前に、株価はまだ伸びきった感じはしない。上場来高値は分割後修正値で04年の2940円。ここが当面の目標となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)