<私の相場観>=外為どっとコム総合研究所・研究員 ジェルベズ 久美子氏

 為替市場では、米国の動向への注目度が高まっている。足もとでは米国の量的緩和の早期終了への期待が高まり、ドル高が進んだことに対する修正の動きが出ている。また国内情勢は落ち着き、追加策を打つムードは薄れている。このなか今後、1カ月程度のドル・円相場のレンジは95~100円前後を予想する。

 当面のポイントは、3日に発表される米4月雇用統計だろう。非農業部門の雇用者数の増加は14万8000人程度が見込まれているが、予想を上回る数字が出て慎重ムードが修正されれば100円を試す可能性はある。

 ただ、ドルの上値は重くなっており、あまり良くない数字が出て、ドル安基調となる可能性も膨らんでいる。米雇用統計後は、5月22日の米公開市場委員会(FOMC)議事録の発表まで目立ったイベントはないだけに、今月の雇用統計の重要性は高まっている。

 ユーロはイタリア情勢の落ち着きとともに、堅調な動きにある。当面、1ユーロ=1.29~1.33ドル台が予想される。ユーロの底堅さが続けば、ユーロ円も4月11日の131円11銭を抜く動きも期待できる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)