ECB、政策金利を0.5%引き下げか

FOMC、緩和拡大の可能性を明記
昨日のFOMCでは、予想外に緩和の拡大の可能性が示されました。

景気見通しは、こののところの経済指標の弱い結果を受けて下方修正されるとの見方もありましたが、実際にはほとんど変化はなく「経済活動は適度なペースで拡大ている事を示唆」とされました。ただ「財政政策は景気拡大を抑制している」としてやや懸念を示しました。

また雇用に関しては「全体を通じてみると、失業率は依然高水準にある」とされましたが、こちらも大きな変化はありませんでした。

一方、変化はないのでは、と見られていた金融政策の見通しの中に「労働市場とインフレ見通しが変わるのに
伴い、適度な金融緩和政策を維持するために、委員会は資産購入のペースを加速もしくは減速させる用意がある」との文言が予想外に加えられていました。

バーナンキ議長は最近の記者会見で、現在の緩和のペースを「フル・スロットル」と表現していましたので、これ以上の追加資産購入という選択肢はあまり想定されていませんでした。今回はこのところの経済指標結果の弱さを受けて、出口戦略の後ずれの思惑はありましたが、それを超えて「資産購入のペースの加速」という言葉が加わっていたのは多くの市場関係者にとってまさに想定外でした。

これまでは、時期についての見方は分かれていたものの、FRBの次の一手は緩和の縮小、という見方が支配的でした。しかしながら昨日の声明をうけて、次の一手が緩和の拡大なのか縮小なのか見方が分かれています。

緩和拡大の可能性が示唆されたことは、株式市場にとっては支援材料のはずですが、NYダウは一旦反発したものの、結局は下げ幅を拡大して引けています。明日発表される雇用統計も下振れの懸念があり、2010年、11年、12年に続いてNYダウが5月に下落する可能性が強まったかもしれません。

今日は、昨日の米FOMCに続いてECBの理事会が開催されます。

市場では、政策金利を現在の0.75%から0.50%に引き下げるとの見方が大勢を占めています。ただ、もし実際に引き下げられたとしても、すでに多くの市場参加者が予想していることや、実際のユーロ短期金利がすでにゼロ付近まで下がっていることから、大きく売られることにはならない、とも見方もあります。むしろもし引き下げなかった場合に、ECBの景気に対する配慮が積極的ではない、として株式市場が下落し、ユーロも売られる、との予想もあります。