<マーケットアイ> 「東証ROE新指数」に関心、資本効率重視で成長株に照準(2)

 半面、ROEの高さが基準となれば、土地や製造設備など純資産が極めて少ない上に、利益水準の高いネット関連企業などが上位にランクインされる可能性が高い。例えば、グリー<3632.T>、KLab<3656.T>、ディー・エヌ・エー<2432.T>、ソフトバンク<9984.T>、カカクコム<2371.T>といったところだ。

 また、鉄鋼、造船、化学、電力といったいわゆる重厚長大産業に属する企業は膨大な資産を保有するため、ROEを上昇させるのは至難の業だ。さらに、経営悪化による自己資本の減少でROEが高くなるケースや、資産の極めて少ないネット関連企業には財務面の脆弱さが付きまとうことから、単純にROEだけでなく、他の経営指標と合わせて判断することが重要だ。万一に備えて稼いだ利益を自己資本として蓄えておくという日本的な経営は、ROEを高めるためには障害になるケースも出てくる。

 ここで注目したいのが、圧倒的なROEの高さと同時に、PER面の割安さと中期的な成長が期待できるグリーだ。さらに、経営統合により収益基盤が強化され、スマートグリッド分野での送配電関連機器の将来性に期待が高まる東光高岳ホールディングス<6617.T>、中国関連のイメージから株価が割安に放置されているものの、中国での自動車部品需要底入れが期待できる鬼怒川ゴム工業<5196.T>もなども見逃せない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)