<マーケットアイ> 「東証ROE新指数」に関心、資本効率重視で成長株に照準(1)

 東証は、TOPIX(東証株価指数)と並ぶ新たな株価指数を新設する準備を進めている。詳細は公表されていないものの、東証1部上場企業の中から、ROE(自己資本利益率)の高い、利益を上げている上位300~500社の銘柄を選び、その時価総額の増減幅を指数化し、国内外から新たな投資を呼び込むことを目指すという。

 ROEは「当期純利益÷自己資本の合計×100」で算出することができる。株主のお金(自己資本)を使い、企業がどれだけ効率的に利益を稼いでいるかを判断する経営指標で、数値が高ければ高いほど資本効率が良いとされる。現在使用されているTOPIXの場合、時価総額が基準のため、発行済み株式数の多い大型株の比率が高くなり、ボラティリティが小さいのではという見方があった。ROEの高さを主要な指標にすると、投資家(特に海外投資家)に対し日本株の魅力を伝えやすくなるとの指摘もある。

 TOPIX構成銘柄に占める低ROE銘柄の比率は、海外の主要株価指数に比べて圧倒的に高いのが現状。ROEが低い銘柄は、PER(株価収益率)がバリュエーションの基準として機能せず、PBR(株価純資産倍率)によってようやく株価が支えられる傾向がある。ROEに重きを置くと高ROE銘柄が割安放置されるといった事態が起こり難くなり、改めて企業のROE重視の姿勢を高めることになり、成長を加速させる可能性もある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)