<株式トピックス>=繰り返されるショートカバー

 7日の東京株式市場は、後場に入って日経平均株価が一時、前週末比500円高を超えるなど、一段高の展開となった。株価指数先物の売り方が、急反騰に見舞われてショートカバーで対応せざるを得なかったようだ。大型連休後半入りを前に、現地3日に発表される米4月の雇用統計など海外経済指標への懸念から、売り建てていた向きが買い戻しを強いられたわけだ。
 しかし、1630銘柄と東証1部全体の95%が上昇する文字通りの全面高となった割には、東証1部の売買高は31億8252万株、売買代金は2兆8084億円と極端な大商いとはならなかった。
 〝ショートカバー〟で思い出すのは、異次元とされた日銀の「量的・質的緩和」を好感して大幅続伸した4月4日の相場だ。この時も、過去に何度となく経験させられた、日銀会合後の〝期待外れの売り〟に期待して、日経平均株価先物の1万2000円や1万1500円の水準で売りポジションを建てていた向きや、外国為替市場で追加緩和策の内容への失望に伴う円高・ドル安進行を想定して円買い・ドル売りのポジションを持っていた投資家達が軒並み買い戻しを迫られた。
 そして、翌日の5日の東京株式市場は、この大規模な「量的・質的緩和」を好感して大幅続伸。東証1部の売買高は64億4912万株と、東日本大震災直後11年3月15日の57億7715万株を上回り過去最高を記録した。売買高が異常といえるほど膨らんだ文字通りの〝異次元相場〟の中で、個人投資家からの売買注文が短期間に殺到し、複数の大手ネット証券がその売買注文をさばき切れずにシステム障害に陥り、注文の執行が大幅に遅れるなどの事態が起きたほどだった。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)