円先安感は根強いが…!?

上値の重さと要人発言 - 円買い戻し
※ご注意:予想期間は5月9日と表示されていますが、本日(8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 実質的な週明けとなった昨日は、円が買い戻される展開が目立ちました。

 米景況への悲観論後退を背景としたドル買い/円売りは依然として継続しましたが、99円半ばで上値の重さを確認した東京タイムには98円後半へと押し戻されました。日経平均の上昇が想定の範囲内に留まり、また「日銀の量的・質的金融緩和の効果が現れるまで数ヶ月かかる」との麻生財務相の見解も影響したと見られるところです。

 その後は日経平均に続き、欧州株式も堅調推移となったことから、リスク許容度の改善としてジリジリと上値を模索する動きへと回帰していきました。NYタイムには99.35円付近まで値を戻しましたが、再び輸出筋と見られるドル売りオーダーに阻まれ、上値に重く圧し掛かりました。このため再び99円ラインを割り込むなど、大きく下落するわけではないものの、上値の重さが目立つ一日となりました。
経済指標好内容も“往って来い” - ユーロ
 一方で、ECB(欧州中央銀行)追加利下げ観測を重荷として軟調推移を見せてきたユーロ円は、大きく反発した後に再び下落するという“往って来い”を演じました。昨日発表された独製造業受注が事前予想を大きく上回ったことを背景にユーロ円が一時130.350円・Bidまで急伸したものの、NYタイムに入ると再び129円前半へと押し戻されたからです。ECB利下げの最大の要因は“独経済の悪化”であることから、昨日の独経済指標で雰囲気は少し変わった可能性は否定できないものの、マイナス金利に言及する発言をドラギ総裁が繰り返していることが、ユーロの重荷となっていると見られるところです。
“100円”の前に“99.50円”の壁
 こうした中で迎える本日の展開ですが、引き続き「ドル円が再び100円の大台を試すのか?」は大きなテーマになると見られるところです。しかしながら99円後半に展開するドル売りオーダーの多くは、昨日に99円半ばへと引き下げられて上値を押さえた感が否めません。このため「99.50円突破の有無」を、まずは上値のポイントとして見ておかなければならないところです。
新たな“プラスα”要因が出るまでは…
 昨日にも記したように、“中身まで強いというわけではない”米雇用統計のみを背景にドル買いを推し進めるのは、やはり無理があると見られます。一方で“目先は材料出尽くし感”が漂いつつある“円”の次の材料は「高値警戒感が存在する中で堅調推移を維持することができるか?」がポイントとなってくる“日経平均”と、「10日(金)の対内対外証券投資で買い越しに転じているか?」を確認する必要がある“生保の外債投資”と見られます。どちらも“すぐに結果が判明する”といった類のものではないだけに、時間がかかると考えるのが自然となります。

 日・米の金融政策を比べると“円先安観は根強い”と考えるのが自然となってきますが、新たな“プラスα”要因が出てくるまでは「上値が押さえられやすく」「調整も入りやすい」と認識し、身構えておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.947(4/11高値、ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:99.883(4/22高値)
上値3:99.758(4/24高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:99.452(5/6-5/7高値)
上値1:99.348(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:98.999
下値1:98.734(ピボット1stサポート)
下値2:98.517(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値3:98.230(日足・一目均衡表転換線)
下値4:98.120(ピボットローブレイクアウト)
下値5:97.898(5/3安値)

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13:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加