トヨタの14年3月期業績見通し:市場の評価に注目

世界販売台数は過去最高更新を見込むも・・・
トヨタ自動車<7203.T>は8日引け後、2014年3月期連結業績見通しを発表した。営業利益は、1兆8000億円(前期比36.3%増)になるとした。売上高は、23兆5000億円(同6.5%増)、純利益は1兆3700億円(同42.4%増)をそれぞれ見込んでいる。想定為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円が前提。連結ベースの世界販売は、前期比2.6%増の910万台を計画している。これは2008年3月期(891万4000台)を上回り、6年ぶりに過去最高を更新する水準だ。
想定為替レートに注目
 この14年3月期業績見通しに対する、株式市場の反応に関心が集まっている。予想営業利益の1兆8000億円は、事前の市場予想とされた2兆円に届かなかったことから、利益確定売りが先行するという見方がある一方で、想定為替レートが1ドル=90円、1ユーロ=120円と、足もとの水準に比べてかなり保守的となっていることから、よく引き合いに出される「1円の円安で350億円の営業利益上乗せ要因」がフルに寄与すれば、2兆円を超える可能性が濃厚で、依然として買い余地は十分あるということになる。14年3月期の予想1株利益は432.53円まで上昇することから、PERは13.5倍まで低下する。

この発表を受けて市場が想定為替レート通りの評価を前提とするのか、為替の恩恵を受けた期待買いを行うのか注目される。