<マーケットアイ> 中国関連株が復権へ 出遅れ建機、工作機械に出番(2)

 中国株が底入れの動きをみせているのは、世界的な過剰流動性の影響もさることながら、ハードランディング懸念がつきまとっていた中国経済に持ち直しの兆しが見えていることも要因に挙げられる。

 きのう中国税関総署が発表した、中国の4月貿易統計では、輸出が前年同月比14.7%増、輸入が16.8%増といずれも市場コンセンサスを上回った。これを横目に、東京市場でもコマツ<6301.T>や日立建機<6305.T>が新高値に買われたほか、ファナック<6954.T>、JUKI<6440.T>も上昇、新日鉄住金<5401.T>など鉄鋼株や三菱商事<8058.T>、三井物産<8031.T>といった総合商社の一角にも買いが入るなど中国関連の一角が活気づいている。

 果たして中国経済立ち直りへの期待が本物となるかどうか。きょうの貿易統計を皮切りに来週にかけて中国の重要経済指標の発表が相次ぐことになるが、この結果を市場関係者は固唾を飲んで見守る状況にある。

 中国の経済指標ではきょう9日に4月のCPI(消費者物価指数)が発表され、来週明け13日には4月の小売売上高と鉱工業生産発表が控えている。「4月のCPIは前年同月比2.3%上昇が市場予測の中心値というところ。2月の3.2%増には及ばないが3月の2.1%増は上回るというのがコンセンサス」(東洋証券投資調査部シニアストラテジストの奥山要一郎氏)という。

 また、鉱工業生産指数は昨年11月と12月に10%台の伸び率を示していたものの、今年に入り減速、3月は市場予想を下回る8.9%の伸びにとどまっている。小売売上高も同様で「3月実績は12.6%増だったが13~15%の伸びをみせていた昨年に比べると落ちている」(奥山氏)状況だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)