上値がドンドン重くなる…?

欧州経済指標好調⇒リスク選好の流れに - 欧州・オセアニア通貨高
※ご注意:予想期間は5月10日と表示されていますが、本日(9日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日は欧州通貨やオセアニア通貨という“いわゆるリスク通貨”に流動性が集まり、一方でドル円の流動性は低下する展開となりました。

 前日の独製造業受注に続き、昨日も独鉱工業生産は事前予想を大きく上回る好内容となりました。このためECB追加利下げへの思惑はより後退する格好となり、段階的にリスク選好姿勢を強まったいったからです。日・米・欧の株式市場が年初来高値を軒並み更新したことも、リスク選好姿勢の高まりを後押ししたと見られるところです。こうしてユーロ円は直近の高値となる130円半ばへと上値を伸ばし、そしてユーロドルは100pips超の上昇となって1.32ドルへと迫る上伸を見せました。

方向感なく小動き - ドル円
一方で、リスク通貨へと流動性が流れたこともあり、ドル円の方向感の乏しい動きとなりました。“100円の大台突破に向けた期待感”は相変わらず根強く、98円台に入ると急に下値が堅くなる動きを見せるものの、前日よりもさらに引き下げられた感のある分厚いドル売りオーダーに上値を遮られており、目先の上値追いには“やや諦めムード”も漂いつつあります。こうして99円ラインを挟んだ膠着状態が続き、結局、NYダウが連日の最高値更新を達成しても動意付くことはありませんでした。

基本路線は「99円付近で揉み合い?」
 こうした中で迎える本日の展開は、引き続き「ドル円が再び100円の大台を試すのか?」は大きなテーマになると見られるものの、基本的には「99円ライン付近で次なる方向感を探る揉み合い」といった展開が続きそうな気配を醸し出しています。

 今週末(10-11日)には英・アイルズベリでG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)が予定されており、世界経済の成長がテーマとなる中、為替に関しても議論されると見られており、様子見ムードが台頭しやすくなると見られるからです。特に日・米の金融緩和策に続く格好で、2日には欧州(ECB)が、そして昨日には豪州(RBA)がそれぞれ25bp利下げに踏み切っており、“通貨安競争への牽制”という新たなテーマがマーケットの動きを抑制する可能性が指摘されるからです。

 もっとも相次ぐ利下げは、「いわゆる“金余り”」をよりもたらしており、世界的な株高は継続しそうな気配も見て取れます。このため“リスク選好姿勢が継続”する可能性が高い中で、“通貨安競争への牽制”という新たな円売り抑制要因をこなすことが出来るかがポイントといえるかもしれません。

しかし「上値がドンドン重くなる…?」
99円後半に展開していたドル売りオーダーは、一昨日に99円半ばへ、そして昨日には99円前半へと切り下げられた感があります。またその厚みも、より一層増している感が否めないところでもあります。このため上値模索には相当以上なパワーが必要になるということを考えると、“100円突破を目指す”というよりは“少なくとももうしばらくは上値が重い”と考え、そして“G7(通貨安牽制)等を鑑みたポジション調整(円買い戻し)には注意”と考えるのが、自然といえるかもしれません。

ドル円 抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:99.947(4/11高値、大台)
上値4:99.883(4/22高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:99.452(5/6-5/7高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:99.232(ピボット1stレジスタンス)
上値1:99.148(5/8高値)
前営業日終値:98.988
下値1:98.576(5/8安値、ピボット1stサポート)
下値2:98.472(20日移動平均線)
下値3:98.230(日足・一目均衡表転換線)
下値4:98.088(ピボットローブレイクアウト、大台)
下値5:97.898(5/3安値)
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13:10 ドル円 抵抗・支持ライン追加