<株式トピックス>=NTTデータ、ストップ高の背景

 9日の東京市場でエヌ・ティ・ティ・データ<9613.T>が急騰。寄り付き直後の9時半前に、一時前日比ストップ(7万円)高の38万3000円まで買い進まれる場面があった。その後は伸び悩んだものの、戻り売りをこなして強調展開が続き、終値は同3万1000円高の34万4000円となった。
 同社が8日発表した13年3月期の連結決算は、事業会社向けのシステム構築需要が好調で、最終利益が前の期比42.9%増の435億1700万円と急拡大。また、14年3月期の最終利益も450億円(前期比3.4%増)と増益を確保する見通しで、業績面での買い安心感が底流にある。さらに、普段値動きが地味な同社株がストップ高まで買われた要因として、9日の衆院本会議で可決された「マイナンバー制度関連」の本命銘柄とされていることもあるようだ。マイナンバー制度導入で最も恩恵を享受するとみられるのがシステム構築に関わる企業であり、同社はその代表格。
 そして、忘れてならないのが1株を100株にする株式分割を決算と同時に発表した点。ここにきて、株式分割実施を発表する企業が急増している。これは、東証など全国の取引所が07年に発表した「売買単位の集約に向けた行動計画」で、国内上場の普通株式の売買単位(単元株式数)を100株へ統一することを打ち出しているためだ。したがって、売買単位1株(旧5万円額面)を100株にする分割が大半を占めている。
 株式分割は、理論的には中立で株価が上昇する要因ではないが、様々な思惑から上昇するケースが多いのは事実。その思惑とは「分割後に株価が低下→買える投資家が増える→人気が出る→株価が上がる→ 短期売買目的の投資家が集まる→更に株価が上がる…」という連想が働き、分割発表後に急騰する銘柄が相次いでいる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)