<マーケットアイ> 自動車部品は再評価へ、景気回復と円安のWメリット(1)

 14年3月期業績見通しの発表も大詰めを迎えているが、これまでの発表企業のなかで、世界的な景気回復見通しや、外国為替市場での急速な円安進行の追い風を直接的に最も大きく享受するのが自動車業界だ。トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、富士重工業<7270.T>などの業績見通しに表れている。今後はこうした完成車メーカーを支える自動車部品会社が株価面で見直されることになりそうだ。

 トヨタが8日発表した14年3月期連結営業利益予想は、1兆8000億円(前期比36.3%増)。売上高は23兆5000億円(同6.5%増)、純利益は1兆3700億円(同42.4%増)をそれぞれ見込んでいる。1ドル=90円、1ユーロ=120円が前提。14年3月期のグループ世界販売(ダイハツ、日野ブランド含む)は、過去最高となる1010万台を目指す。回復基調にある北米や需要が急拡大する東南アジアを中心に販売を拡大する方針。

 想定為替レートが1ドル=90円、1ユーロ=120円と、足もとの水準に比べてかなり保守的となっていることから、よく引き合いに出される「1円の円安で350億円の営業利益上乗せ要因」がフルに寄与すれば、2兆円を大きく超える可能性が濃厚で、依然として買い余地は十分あるということになる。

 富士重も8日に、14年3月期の連結業績予想を発表。営業利益は1800億円(前期比49%増)と、13期ぶりに過去最高を更新した前期に続き、大幅増益を見込んでいる。連結世界販売は4%増の75万2000台を計画しており、これも前期に続く最高となる。売上高は7%増の2兆500億円と、初めて2兆円の大台に乗せる。為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円を前提としている。対ドル1円の円安で75億円の営業利益増とされており、利益上方修正の可能性が高い。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)