予想に反して大台突破!次の注目は…?

予想に反して大きく上伸-ドル円・クロス円
※ご注意:予想期間は5月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 「目先は上値が重い…!?」との事前予想に反し、昨日はドル円・クロス円共に大きく上伸しました。

 先週末の米雇用統計に続き、昨日発表された米新規失業保険申請件数も3週続けての減少・改善(32.3万件)を見せたからです。このため“米雇用情勢は順調に回復”との思惑が“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止観測”を蒸し返し、ドル円を99円前半へと押し上げました。

 その後しばらくは同水準付近での揉み合いを続けましたが、無難に通過した米30年債入札後に流れた「国内生保が米国債を大きく購入」との噂をキッカケに円売りペースは加速していきました。投機筋と見られる仕掛け的な動きから99円半ばに展開していた損失確定のストップロスオーダーを突き破ると、「ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止”記事を掲載」「中国が外貨準備のドル建て枠を増加」といった噂を後押し材料として、先月11日安値(99.947円)手前に展開していた分厚いドル売りオーダーをも突破していきました。節目の100円の大台ラインを越した後はさらに円売りが加速していき、2009年4月以来の100円後半まで一気に急伸していきました。

 こうした動きはその他通貨にも波及しており、ユーロ円は2010年1月以来の131円後半へと駆け上がり、またポンド円も2009年8月以来となる155円後半へと上値を拡大していきました。いわゆる“円独歩安”だったといえます。
“さらなる円安進行”or“調整の買い戻し”?
 そして迎えた本日のポイントは、「100円突破で円先安観がさらに増幅するか?」それとも「調整の買い戻しが入るか?」になると見られるところです。

 注目された本日発表の対外証券投資では、「買い越しに転じている」ことが確認されています。このため噂になっていた“生保の外債投資拡大”の思惑がさらに加速する可能性が指摘されるところであり、このまま週末を100円台で維持することが出来ると「しっかりとレンジが上方向へと切り上がる」格好にもなることから、「国内輸入筋がドル手当てを急いでくる」ことも想定されるところです。
G7では通貨安競争が議題に…?
 一方で、大台突破の影響で影が薄くなっているものの、今週末(10-11日)はG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)が予定されています。「バーナンキFRB議長が欠席」との報が入ってきており、これがG7声明にどのような影響を見せるのかは未定となりますが、日・米の量的緩和に続いて、欧・豪などが相次いで利下げに踏み切ってきている状況を鑑みると、“各国の金融政策・通貨政策(いわゆる通貨安競争)”が議題になることは疑いようのないところでもあります。
1ドル=100円を維持できるか…
 「押さえられていた(重かった)上値を突破した直後」を考えると、やはり“前者(円先安観はさらに増幅)”となる可能性を中心に考えざるを得ませんので、そうなると次の目標は2009年4月6日高値(101.45円)となってきます。2007年からの下落に対する61.8%戻し(105.57円レベル)も視野入りしてくる可能性まで考えておかなければなりませんが、週末とG7を控えたスケジュール感からは“後者(調整の買い戻し)”が入る可能性も想定しておかなければなりません。・・・と考えると、その際に“100円の大台を維持することが出来るか?”を確認することが、目先のポイントということになってきそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:102.147(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:101.660(4/22~4/30の161.8%)
上値3:101.430(2009/4/6高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:101.000(大台)
上値1:100.789(5/9高値)
前営業日終値:100.578
下値1:100.283(5/9の23.6%押し)
下値2:99.970(5/9の38.2%押し、大台、4/11高値)
下値3:99.718(5/9の50%押し))
下値4:99.465(5/9の61.8%押し)
下値5:99.220(ピボット1stサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
14:20 ドル円 抵抗・支持ライン追加