昨日までとは反対の意味で「100円の壁」に注目

昨日までとは反対の意味で「100円の壁」に注目
ドル/円は昨日の海外市場で約4年振りに100円台に乗せた。さらに、本日の東京市場では101円台へと上昇が加速している。
中長期的なドル高・円安見通しが優勢であった事から、大台を突破した事自体に違和感はないが、なぜ、このタイミングで?との疑問は残る。
確かに米新規失業保険申請件数は強い結果であったが、ドル/円を1円以上押し上げるほどの材料とは思えない。逆説的な見解になるが、G7財務相・中央銀行総裁会議を目前に控えているため、上昇に対する(売り手の)警戒感が薄れていた事が最大の要因ではないだろうか。

こうした100円突破の背景はさておき、やはり気になるのは今後の相場展開であろう。
当初は「通過点」に過ぎないと見られていた大台突破は為替オプション絡みのドル売りなどに阻まれて意外に手間取った。しかし、乗り越えるのに約1ヵ月を要した「100円の(高い)壁」をようやくクリアした事で、今後は逆方向の壁として立ちはだかる事になりそうだ。
つまり、これまでキャップ(天井)であった100円がフロア(底)に変わる可能性が高いと思われる。

足元のドル/円は「100円の壁」を突破した事で上昇に弾みが付いているが、このまま一本調子で上昇する事は考えにくい。
いずれかのタイミングで反落する場面はあるだろう。
本日のバーナンキ米FRB議長の講演や、G7財務相・中央銀行総裁会議などがドル/円の下落につながる可能性もありそうだ。個人的には、相場の上昇基調の強さを推し量る上では、買い材料に対する反応よりも売り材料に対する「耐性」のほうが重要な判断材料になると考えている。
昨日までとは反対の意味で引き続き「100円の壁」に注目しておきたい。