米国発の〝ドル高〟で新たなステージへ

日本とアメリカの共同作業
 日本時間10日未明に、米外国為替市場で一気に円安・ドル高が進行し、心理的なフシ目とされ、これまで何度かトライしても果たせなかった1ドル=100円の壁をあっさりと突破した。9日の米国で、週間の米新規失業保険申請件数が約5年4カ月ぶりの低水準となったことを受け米景気回復期待が強まり、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和政策の出口観測と相まってドル買いが加速し、主要通貨に対してドルが全面高となった。

 市場関係者からは「日本発の材料でこれ以上の円安・ドル高の進行を期待するのが困難となっていただけに、米国発の要因でのドル高の進行は、日本の市場関係者が待ち望んでいた好材料といえる。1ドル=100円を突破した意義は非常に大きい。101円台半ばを超えると、105円までの円安も視野に入ってくる。したがって、来週中にも日経平均株価が1万5000円の大台を回復してくる可能性もある」としている。

 安倍晋三首相の「アベノミクス3本の矢」や、黒田東彦日銀総裁による「異次元の金融緩和」などで、11月半ばの1ドル=78円水準から1ドル=100円手前まで約半年間で22円もの円安が進行したことになる。さすがに、日本の自助努力では、これ以上の円安進行は望み薄というのが多くの市場関係者の見方となっていた。

 そこで〝米国発のドル高〟待望論が出ていたわけだ。その意味で、今回の1ドル=100円突破は新たなステージの始まりといえそうだ。