強気に傾く時は“落し穴”に注意…!?

思惑継続、さらなる上値追い-ドル円・クロス円
※ご注意:予想期間は5月14日と表示されていますが、本日(13日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 米雇用統計との“合わせ技一本”の格好で台頭した“米雇用情勢は順調に回復”との思惑は、先週末も継続しました。このためドル円・クロス円は、さらなる上値を窺い続けています。

 米雇用回復は“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止”の前提条件となっており、ドル買いを後押ししているからです。また先週末に発表された本邦対外証券投資では「買い越しに転じている」ことも確認されており、噂になっていた“国内生保が外債投資拡大”との思惑も、円売りとして機能している感があります。注目された先週末の英アイルズベリG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)でも、“日本の金融政策に対する批判”は表面化せず「為替相場を目標にしない」との2月モスクワG7合意がそのまま踏襲されるに留まりました。
102円ラインも突破、次のターゲットは…
 そう考えると「さらなる上値追い」の可能性を否定することできず、2009年4月6日高値(101.45円)をあっさりとこなして102円ラインを突破した現状を考えると、2007年からの下落に対する61.8%戻し(105.57円レベル)を視野に入れておかなければならないところでもあります。
大台突破後だと「利益確定・ポジション調整の口実とされる?」
 しかしながら「ドル買い・円売り一辺倒」に傾斜した時だからこそ、往々に待ち受ける“落とし穴”には注意しておく必要があります。特に“米雇用情勢は順調に回復”との思惑の根底である米雇用統計の増加分が「派遣業等の比較的賃金の低い雇用が概ね2/3占めている」「“中身まで強い”と言い切ることはできない」と指摘されていたことは忘れないようにしておかなければなりません。

 もちろん重かった“100円の大台”を突破し、終値ベースで100円台を維持したマーケットは、「しっかりとレンジを上方向へ切り上げた」と見られます。このため「国内輸入筋がドル手当て(ドル買いオーダー)を急いでくる」ことも想定され、「下値が堅く」「より上値を模索しやすい」とも見られますが、それでも“ややオーバーシュート気味”となっている感は拭えません。このため大台突破前であれば「根強い円先安観が下値を支えた」と見られる些細な事象であったとしても、大台を突破した現在では「利益確定・ポジション調整を行う格好の口実」とされても何ら不思議ではありません。

 調整の範囲から外れることはないでしょうが、いわゆる“高値波乱”の乱高下には注意しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.659(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:103.034(08/10/14高値、大台)
上値3:102.817(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:102.392(08/10/20高値)
上値1:102.217(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:101.618
下値1:101.430(09/4/6高値)
下値2:101.000(大台)
下値3:100.778(ピボット1stサポート、5/8~5/10の38.2%押し)
下値4:100.473(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:100.000(大台、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
15:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加