<話題の焦点>=建設資材関連株、アベノミクスの風はここにも吹く

 株式市場はアベノミクスへの期待を背景に、不動産や金融関連に物色の矛先が向いているが、相対的に出遅れる建設関連セクターにも、今後リターン・リバーサルの流れが想定される。参院通過がなくても5月15日には13年度予算が成立する見通しにあり、デフレ脱却を主眼とする公共投資拡大政策がいよいよ始動する。補正予算と合わせ100兆円を超える公共事業が、関連銘柄に与えるインパクトは大きい。

 公共投資関連というとゼネコンをはじめとする建設業者を思い浮かべやすいが、もうひとつ建設需要の増加を背景にマークしておきたいのが建設資材を手掛ける銘柄である。予算成立を受けて工事の執行が本格化してくれば、それに並行して建設資材の需要も増加し、需要が伸びれば販売単価も上昇する好循環がもたらされるからだ。

 また民間建築についても、アベノミクス効果や消費増税実施前の駆け込み需要から、住宅、非住宅ともに堅調な推移を続けている。調査機関によると13年度の住宅着工戸数は前年度推定で4.5%増の伸びが試算されているが、つれて建設資材の需要も好調な伸びが見込まれることになる。

 関連株としては、国内シェア4割を誇るセメント最大手の太平洋セメント<5233.T>、同業界3位の住友大阪セメント<5232.T>。また、アルミサッシへの展開で三協立山<5932.T>や不二サッシ<5940.T>。シャッターの出荷も増勢となることから、国内の住宅、店舗向けに展開する文化シヤッター<5930.T>。このほか鋼材需要ではここにきて需要増勢の関西圏に地盤を持つ共英製鋼<5440.T>などに注目。

◆公共事業で潤う建設資材関連

銘柄(コード)       株価   PER

太平洋セメント<5233.T>  268  33.1
住友大阪<5232.T>     300  21.3
三協立山<5932.T>    2598   9.9
不二サッシ<5940.T>    152   4.7
文化シヤッター<5930.T>  593   6.3
共英製鋼<5440.T>    1878  28.1

※株価は5月10日現在 単位:円、倍

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)