抵抗-支持ラインの間で揺れ動く…?

“円売り”から“ドル買い”へ - ドル円続伸
※ご注意:予想期間は5月16日と表示されていますが、本日(15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 “円売り”から“ドル買い”へとマーケットテーマがシフトする中、昨日もドル円はさらに上値を拡大しました。

 本邦長期金利が急上昇(債券価格は下落)に伴って欧州タイム序盤に101円前半へと値を落とす場面も見られましたが、「次回FOMC(6月)におけるQE(米量的緩和)縮小の必要性」に言及したプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁コメントを背景に反発に転じています。またNYダウが史上最高値を更新したことも、ドル買いを大きく後押ししたと見られるところです。こうしてNYタイム中盤には102.396円・Bidまで上値を拡大し、2008年10月以来の高値を更新しています。

オプションバリア VS リスク選好姿勢
  「抵抗線→支持線への転換」が注目された2009年4月6日高値(101.430円・Bid)は、一時割り込んだもののNY終値ベースでは上回ってきました。このため支持線として機能していると考えるのが自然であり、“下値が堅く”“上値模索をしやすい”が基本路線となります。しかしながら昨日の上値を押さえ込んだ102.50円には、かなりのオプションバリアが観測されています。

 この102.50円、さらにはその上の103.00円に展開するオプションの規模は、あれだけ重かった100.00円を大きく凌ぐとされています。もちろん“根強い円先安観”と“米景況改善に伴ったドル買い”が重なる現在の状況は当時とは異なっており、あっさりと突破する可能性はゼロではありません。QEの早期縮小観測の中でNYダウは最高値を更新しており、リスク選好姿勢も台頭しやすくなっています。本日は米卸売物価指数(PPI)や鉱工業生産、そして直近(5月)の景況を図る上で注目されるNY連銀製造業景気指数も予定されていますが、強めの事前予想も相次いでおり“仕掛け的なドル買い”が持ち込まれてもおかしくない局面といえます。

抵抗・支持ラインの間で揺れ動く…?
それでもその前の欧州タイムには、独・仏そしてユーロ圏のGDP(国内総生産)や、英インフレ報告書・英雇用統計、さらには2013年度の豪州予算案まで控えており、様子見から“まずは上値が重くなる”と考えるのが自然となってきます。

 102.00円ラインには昨日のNYタイム中盤から下値を支えている抵抗ラインが存在しており、この付近に近づくと急に下値が堅くなることが想定されるところです。また支持線への転換を見せた101.430円も控えていることから、下値の堅さには比較的安心感も存在します。それでも要所で時折見られる利益確定売りは、その都度に一旦の下押しをさせています。下げたところは押し目買いのチャンスになるのでしょうが、現在のマーケットは微妙な(不安定な)バランスの上に成立しているということは、忘れないようにしておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.847(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:103.121(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:103.034(08/10/14高値、大台)
上値2:102.716(ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.396(5/14高値、08/10/20高値)
前営業日終値:102.310
下値1:101.831(5/14の50%押し)
下値2:101.430(09/4/6高値)
下値3:101.265(5/14安値)
下値4:101.000(大台)
下値5:100.859(ピボット2ndサポート)
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12:41 ドル円 抵抗・支持ライン追加