<検証話題株・アイロムHD> 急騰習性あるバイオ関連銘柄、「成長戦略」で注目高まる(1)

 アイロムホールディングス<2372.T>は5月2日に年初来高値1万7500円をつけた。新興市場株を中心としたバイオ関連株人気が波及したのはもちろん、かねてからの仕手性にも火がついた格好だ。直近では高値をつけた後の調整局面にあり、ひとまずここまでの株価の動きを整理してみたい。

 アイロムホールディングスの上昇が始まったのは2012年11月中旬頃から。iPS細胞の研究により京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことに加えて、11月13日に細胞治療・再生医療などの先端医療技術を保有するディナベック(茨城県つくば市)との戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表したことをきっかけに、株価は1900円台から、12月初旬には一気に6000円台まで上昇した。その後は、4カ月間近く6000円を挟んだ展開となっていたが、4月下旬から再び動意づき、ストップ高を交えて1万円台を回復した。

 同社株は売りの枯渇から安値で放置され、時価総額が20億円以下と小型だったこともあり、外国人投資家の買いに追随した短期資金の買いにより株価が急騰したとみられている。その後も空売りの追証や強制決済が大量に発生する踏み上げ相場となっていた。その間、東京証券取引所が26日から日々公表銘柄に指定したことから一服する場面もあったが、信用規制が入る前にカラ売りを返済しようとする動きに根強いバイオ関連株人気も手伝い、その後も順調な展開。株価は5月2日に年初来高値1万7500円をつけた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)