“小動き” or “レンジブレイク”はたぶん前者…!?

前日に続き、思惑で乱高下 - ドル円
※ご注意:予想期間は5月18日と表示されていますが、本日(17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日もマーケットは、思惑によって大きく揺れ動きました。

 まず“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止”への思惑が後退した前日の動きを引き継いだドル円は、東京タイム序盤に102円割れを窺うなどジリジリと値を下げました。しかしながらポイントと見られた102.00円割れからの積み上がったドル買いオーダーに下値を支えられると、その後は欧州タイムにかけて再び102円後半へと反発しています。「QE3(米量的緩和第3弾)は6月に縮小」「年内には終了すべき」というプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁コメントをキッカケにして欧州早朝組がドル買いに動いたことも、大きな反発をもたらす要因となりました。

 ところが消費者物価指数(CPI)や住宅着工件数、新規失業保険申請件数が軒並み事前予想を下回り、5月統計第2弾として注目されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数は想定外の-6.5へと急低下したNYタイムには、前日と同じ展開が待っていました。

 発表直後からドル売り優勢になると、再び102円割れを示現しました。ところがここでも前記した102.00円割れに積み上がっていたドル買いオーダーに下値を支えられると、今度はウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が発した「早ければ夏にはQE縮小の可能性有」とのコメントを機に、再び“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止”への思惑が勢いを増していきました。同氏はハト派として知られているだけに、サプライズとして捉えられたからです。こうして前日終値ベースではほぼ変わらずとなっているものの、方向感が定まらない中で、思惑によって“上へ下へと揺れ動く乱高下”を繰り返しました。

“小動き” or “レンジブレイク”はたぶん前者…!?
 このため週末を迎える本日も「102.00円割れから101.80円にかけて積み上がっているドル買いオーダー」と「102.50円から103.00円にかけて段階的に展開するオプション絡みの防戦ドル売りオーダー」とに挟まれて、動きづらいことが想定されるところです。

 要人発言を背景に“QE(米量的緩和)の早期縮小/停止”への思惑がにわかに台頭する展開となっていますが、弱い米経済指標発表が2日連続で続いています。さらに直近5月分の2経済指標は“想定を上回る悪化”を見せており、“QEの早期縮小/終了”を想定したドル買いは持ち込みづらくなりつつあると考えられるからです。

 一方で、ハト派であるウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁がQE縮小の可能性に言及した踏み込んだ発言は、想定以上に下値が堅くなることも想定しておかなければなりません。週末ということでポジション調整が入る可能性は想定しておかなければなりませんが、根強い円先安観も健在です。

 誰もが小動きを想定する時ほど“レンジブレイクの可能性”(例えば103.00円に展開するオプション絡みの防戦ドル売り突破等)を警戒しておかなければならないのかも知れませんが、目先は「材料難から小動き」そして「後は米経済指標(特に直近5月分の経済指標第3弾)次第」と見るのが、やはり自然の見方ということになりそうです。

ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.504(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:103.258(08/10/7高値)
上値3:103.034(08/10/14高値、大台)
上値2:102.751(5/15高値)
上値1:102.675(5/16高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:102.223
下値1:102.000(大台)
下値2:101.827(5/16安値、ピボット1stサポート)
下値3:101.430(09/4/6高値、ピボット2ndサポート)
下値4:101.265(5/14安値)
下値5:101.000(大台)
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13:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加