為替:豪ドルが大幅安、対米ドルの下値支持線割れで下げ加速か

 17日の東京為替市場で豪ドルは対円での下げが加速。午前11時過ぎには一時、前日午後5時時点に比べ78銭安の1豪ドル=99円78銭まで売られた。豪ドルの100円割れは5月2日以来のこと。市場関係者からは、「特に、経済指標などファンダメンタルズの売り材料は出ていない」との声が出ているが、外為どっとコム総研の川畑琢也アナリストは「対米ドルでのテクニカル上のサポートラインを割ってきたことが、豪ドル安の要因ではないか」と指摘している。
 この日、豪ドルは対米ドルで午前11時過ぎに一時、1豪ドル=0.9751ドルまで下落。「10時過ぎにこれまで下値支持線だった0.98ドルを割り込むとともに、豪ドルの下げが加速した」(川畑氏)という。
 豪ドルは対米ドルで5月上旬に1豪ドル=1.01ドルを割ってから、急速に値を下げている。中国の景気減速懸念などに加え、金利の高さで人気を集める豪ドルにとり、米国の量的緩和第3弾(QE3)の早期縮小を探る「出口戦略」議論の高まりが警戒されている。米国の出口戦略は、先行きの豪州と米国の金利差縮小につながるとの見方から豪ドルの売り要因ともみられている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)