<私の相場観>=国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

 上昇相場の後には、必ず下降相場がやってくる。2000年以降の急騰相場の1回目は小泉郵政解散の時で、05年8月に日経平均1万1500円から上昇に転じ翌年4月の1万7500円まで約6000円上昇した。その後下落に転じ2カ月後には、上昇幅の半値にあたる3000円程度下落した。

 今回は、昨年11月に野田政権が衆議院を解散した時点の日経平均は9000円位で、その後急騰し、現在まで6000円程度上昇している。前回の急騰場面と大きく異なる点は、東証1部の出来高で、前回は多い月の1日平均は28億株だったが、今回は4月の1日平均で43億株と、かなり増加しており、相場のエネルギーの大きさを伺うことが出来る。

 いずれにしても前回同様いつ下降相場が始まるのか、当面注意を払う必要がある。天井を形成する相場は、テクニカル分析で察知することができる。日経平均のローソク足の日々線において、天井圏で大きな山を二つ形成する「ダブル天井」もしくは、大きな山を三つ形成する「トリプル天井」が発生した場合、下降相場に突入していく。

 また天井圏において「ヘッド&ショルダー」が形成された場合、その後株価が急落する可能性がある。さらに25日移動平均線が、横ばいから下降に転じてきた場合、外人投資家から売り注文を浴びる可能性が高くなる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)