<マーケットアイ> 風向き変わる半導体装置関連、14年3月期業績は軒並み回復へ(2)

 今年に入り、米インテルの1~3月期業績がやや低調だったこともあって、3月から4月にかけて東京エレクトロン<8035.T>や大日本スクリーン製造<7735.T>、アドバンテスト<6857.T>など代表的な装置メーカーの株価が軟化したが、総じてそこは絶好の拾い場となった形だ。

 4月~6月期は、主要顧客の大手半導体メーカー各社が設備投資を大幅に強化する方針にあり、株式市場でもこれに期待する買いが厚みを増している。

 東京エレクトロンの14年3月期の最終利益は前期比2.1倍となる130億円が見込まれるほか、アドバンテストは、前期の最終損益38億円の赤字から98億円の黒字に浮上する見通しだ。

 足もとの環境も大きく変化の兆しをみせている。米国のSEMI(国際半導体製造装置材料協会)が先月発表した北米地区の3月の半導体BBレシオは1.14と3カ月連続で1.0を上回り、2010年8月以来、約2年8カ月ぶりの水準に回復している。

 ちなみにBBレシオは出荷と受注のバランスを表しており、1.14の場合、100ドルの出荷額に対して新規受注が114ドルあったことを意味している。BBレシオが1以上であれば半導体メーカーの設備投資は拡大の方向をたどる可能性が高くなる。

 半導体は情報を処理するロジック系と情報を記録するメモリー系に大別されるがこのうち、DRAMなどに代表されるメモリー市況がこれまで特に厳しい環境にあった。しかし、足もとはメーカー各社がスマホ向けに生産シフトを進める一方、一部台湾メーカーの撤退などで生産調整の動きが寄与し、DRAMのスポット価格が上昇、市況底入れの思惑が強まっている。設備投資需要の増幅期待から関連株にとって活躍本番の舞台が一段と近づいている感触だ。

 物色対象としては東京エレク、スクリーン、アドバンテストのほか、ディスコ<6146.T>や、東京精密<7729.T>に注目。また、株価のボラティリティが高い中小型株もマーク。ワイエイシイ<6298.T>、ニューフレア<6256.OS>、アドテック プラズマ テクノロジー<6668.T>、レーザーテック<6920.T>などの上値に期待が大きい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)