本邦要人の円安警戒発言ではドル高は止まらず

ここまでの相場展開:早朝に1円以上急落、過剰反応?
ドル/円は月曜日の東京市場オープン前という薄商いの時間帯に、一時102.00円前後まで1円以上も急落する場面があった。急落の背景は、19日のテレビ番組で甘利経済再生相が「政府として一段の円安が進んだ場合のマイナス影響を注視する」姿勢を示した事にあるようだ。もっとも、同相の実際の発言は「円安がどんどん進むと国民生活へのマイナスの影響が出てくる。それをどう最小限にするかが我々の仕事だ」というものであり、円安警戒のニュアンスがそれほど強く感じられるものではなかったようだ。ニュース・ヘッドラインに対する過剰反応と言わざるを得ず、相場の流れに大きな影響を及ぼす可能性は小さいだろう。
今後の展開:ドル高基調に変化なし
よしんば、甘利大臣の発言に多少の「円安けん制」のニュアンスが含まれているとしても、足元のテーマである「ドル高」を止められるとは思えない。したがって、本邦要人のこうした発言はドル/円の上昇ピッチを鈍らせる材料にはなり得ても、上昇基調そのものを変化させる力はないと見ておきたい。
今晩の注目点:エバンズ総裁講演
ドル高については、6月18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における量的緩和第3弾(QE3)の一部減額観測が支援しており、その手掛かりを得ようと米連邦準備制度理事会(FRB)の要人発言に注目が集まっている。22日にバーナンキFRB議長が議会証言を行うためやや注目度は落ちるが、本日はエバンズ・シカゴ中銀総裁(ハト派)が講演を行う予定(26:00)である。