<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 5月は陽線となる可能性が極めて高くなったが、これで月足は10カ月連続の陽線となる。

 過去に遡って、今回を上回る月足連続陽線は、戦後では昭和35~36年にかけての「投信相場」と昭和46~47年にかけての「日本列島改造相場」の2回しかない。いずれも14カ月連続で陽線をつけた。今回もし、この14カ月連続に肩を並べるとすると、陽線は9月まで続くことになり、その場合は、日経平均は1万7000円水準まで駆け上る可能性があろう。

 ただし、5月中にいったんピークをつける可能性も十分ある。その際は1万5800円近辺が目先の天井となるケースが考えられる。

 もし、9月まで陽線が続く大相場だった場合は、過去2回と同様に、実勢景気も一気に好況期に突入するはずだ。アベノミクスが目指す高みに日本経済が導かれる公算は大きくなる。その意味では正念場だが、ここから先、相場の帰すうは3本目の矢である成長戦略の実現性に集約されているといってよい。特に、海外資本の誘致により日本の潜在成長力を高める「経済特区構想」が重要な鍵を握るとみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)