「QE早期縮小は示唆されない」と見るが…!?

思惑だけで“往って来い” - ドル円・クロス円
※ご注意:予想期間は5月23日と表示されていますが、本日(22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 やはり3大リスクイベント(日銀金融政策決定会合・FOMC議事録・バーナンキFRB議長の議会証言)を控える様子見の中で、昨日も思惑から“上へ下へ”と大きく揺れ動きました。

 まず「輸出/輸入のバランスを均衡させる為替レートが望ましい」との甘利・経済財政相のコメントは、先週末のコメント(「円安がどんどん進むと国民生活にマイナス影響」)を打ち消しました。このためドル円は102円後半へと再上昇し、その他クロス円も軒並み上昇するなど、東京タイムは大きく値を戻す展開でした。

 しかしながら「指標に沿い、現行政策を継続すべき(ブラード・セントルイス連銀総裁)」「資産買い入れの増額/減額は現時点では不透明(ダドリーNY連銀総裁)」とのコメントが飛び出すと、“QE早期縮小を織り込む現在の動きは時期尚早”との見方が浮上していきました。このため急速にドル売り圧力が強まり、再びドル円は102円前半へと値を下げ、つれてその他クロス円も引っ張られて値を戻す“往って来い”を演じています。
まずは「日銀金融政策決定会合」に注目
 こうして3大リスクイベント当日を迎えるわけですが、に関しては、「現状維持」予想が大勢を占めています。このため“大きな動きはない”との見方が基本となりますが、一方で“長期金利上昇”は明らかに当初シナリオにはなかった事態といえます。このため金利上昇を押さえ込む“対処の処方箋”が示されるようなことがあると、株式市場(日経平均)にとってはややマイナス材料となる可能性があるものの、為替市場には再び円売りを加速させる材料ともなりかねません。黒田バズーカ砲の基本は“株高”と見られるだけに大きな“対処の処方箋”が出てくるとは想定しづらいところですが、その後に行われる黒田総裁の記者会見に至るまで目を離すことはできそうにありません。
最大の関心事は「バーナンキFRB議長の議会証言」
一方で、バーナンキFRB議長の議会証言に関しては、当日になっても見方が真っ二つに分かれている状況といえます。このため思惑によって“上へ下へと揺れ動きやすい”反面、“結果が出るまで積極的なポジション形成は見送られる”可能性も高まっています。個人的には好悪入り乱れる直近の米経済指標を鑑みて「米景況への楽観論は維持」しつつ、「米長期金利の2%乗せを回避」するために「QEの早期縮小観測を牽制」してくると考えますが、仮に「QE縮小を示唆」するようなことがあると“ドル買いに弾みがつく”可能性は否定出来ません。このため事前に決め打ちをすることなく、その後に予定される「資産
買い入れペースの増額もしくは減額」との文言が盛り込まれた経緯が明らかになる前回(4/30-5/1)FOMC議事録公表まで含めて、慎重な対応が求められるところです。

いずれにしてもマーケットは、日米の金融政策情勢に敏感になっています。昨日公表されたRBA(豪準備銀行)議事録を見ても、金融市場項目の全7段落のうち、実に5段落に亘って日本(日銀)に関して記述されていた位ですので、日米のみならず、他方面から入る突発的なコメント等にも警戒を怠らないようにしておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.728(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:103.301(5/17高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:103.000(大台)
上値2:102.913(5/20高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.881(5/21高値)
前営業日終値:102.531
下値1:102.108(ピボット1stサポート、5/21安値)
下値2:102.000(大台)
下値3:101.827(5/16安値)
下値4:101.684(ピボット2ndサポート)
下値5:101.265(5/14安値、ピボットローブレイクアウト)
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13:13ドル円 抵抗・支持ライン追加